フリードリッヒ・クーラウ(1786〜1832)は、ドイツ生まれのデンマークの作曲家で、ピアニストでもあったためかピアノの作品も数多く作曲されています。
初心者用のソナティナなどは有名で、今日ではピアノを習ったことのある人なら誰でも一度は耳にしたことのある作曲家でしょう。
ピアノのためのソナティナには、豊かな表現の中にも技巧の向上を目的としたようなパッセージが多く含まれていて、味わいのある作品となっていますが、他にもデンマーク民謡などを取り入れた作品もあるようです。
フルートの曲も数多く、特に四重奏などアンサンブルの曲もあり、フルートアンサンブルのレパートリーとして欠かせないものとなっています。
この曲の詳しい資料はあまり残されていませんが、”オペラ「行商人」の中のアリアより”という副題が付いていることから、アリアのテーマにアイデアを得たものと考えられます。
朗々とした序奏から始まり、馴染みやすいメロディが様々に展開しながら流れていきます。
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