「人間の男性に愛されないと魂を持つことができず、もし裏切られたらその人を殺して自分も死ななければならないという宿命を持つウンディーネは、湖水や川に住む水の精であった。
ウンディーネはある若い騎士との出会いによって魂を得ることができたが、一人の人間の娘を助けることによって騎士の愛情を失ってしまう。
裏切られたウンディーネは、自分の流した涙で騎士を殺し自らも命を絶つ。。。」
ドイツの作曲家カール・ライネッケ(1824〜1910)は同じくドイツの詩人フリードリッヒ・フーケ(1777〜1843)の作品「ウンディーネ」に感銘を受けてこのソナタを作曲しました。
ライネッケはピアニストとしても活躍していたせいか、この作品ではピアノの美しさも充分に引き出された仕上がりとなっています。
水の滴を思わせるような音使いや美しい和音がメルヘンの世界へと導きます。
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