藤井菜穂子
おかげさまで第10回のリサイタルは、たくさんのお客様に御来場頂きまして無事終えることができましたことを御礼申し上げます。
今回は節目といたしまして、自分としても初めての大人数でのプログラムを組んでみましたが、不慣れなことで練習の段階から緊張してしまい、これでは本番になったらどうなってしまうだろう、と不安で一杯でした。
しかしながら、音楽の見えない力と共演者の方々の心からの協力により、安心して本番を迎えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。
また、毎年こんな未熟な私の演奏を雨の中聴きに来て下さいますお客様がた、本当にありがとうございます。
また、少しずつでも成長した演奏をお届けできますように進化して行きたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
桐山建志さんにお礼のメッセージを差し上げたところ、心温まる返信をいただきました。ここに掲載させていただきます。
桐山建志
こちらこそ、良い経験をさせていただきました。
正直言って、最初に合わせたときは、「大変だなあ」というのが実感でした。でも、本番は、なかなか皆さん良かったですよね、普段バロックの作品にはあまり接していないであろう人たちでも、すぐに対応できて、生き生きとした音楽を楽譜から読み取ろうとすることが出来る。素晴らしいことだと思います。
今回共演した人たち、皆、古楽器とはどういうものか一度触れてみたら、もっとモダン楽器での表現の幅が広がるのではないだろうか、そんな可能性を持った人たちだったと思います。是非、また機会があったら共演したいですね。
十回もリサイタルを続けるというのは、本当に大変なことだったと思います。
素晴らしい経験をしましたね。それを、我々にも分け与えてくれて、本当にありがとう。