クーラウ 序奏とロンド

カルル・マリア・フォン・ウェーバー(1786〜1826)はたいへん豊かなイマジネーションの持ち主でした。

世界が「音」によって成り立っていたのです。

色彩、形態、時間と空間は彼の内部で音響と化し、あらゆる外的な刺激がメロディやハーモニーを生み出しました。

彼の代表的な歌劇「魔弾の射手」から溢れ出る豊かな表現や音楽で映し出される背景などは、そういった創作活動からおのずと生まれるものでした。

この曲は1819年に作曲されており、当時親交のあった優れたフルート奏者とチェロ奏者のために書かれた名曲です。

ドラマティックな表情と多彩なアイデアによって聴きごたえのある作品となっています。

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