カール・ライネッケ(1824〜1910)は作曲家・ピアニストという肩書きの他に、優れた指揮者としても名を広めた人でした。
様々なオーケストラの音楽監督や指揮、また音楽院での後進の指導も行いました。
ロマン派の作曲家としては少し年代が遅いほうですが、フランス近代音楽の兆候が見られる最中に古典音楽回帰の様な形式をとり、ロマン派を代表する他の作曲家達の亜流の域を出ませんでした。
この曲はドイツの詩人フリードリヒ・フーケの作品「ウンディーネ」に感銘を受けて作曲されました。
人間との悲しい恋愛に苦しむ水の精ウンディーネの様が、ピアノとフルートによって美しくまた悲しげに表現されています。
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