トゥルー グラン・ソロ 第13番

バスーン奏者を父親に持つトゥルー(1786〜1865)は幼い頃から音楽に親しんで育ちました。

10歳でコンセルバトワールのフルート科の最初の生徒となり、18歳でイタリア・オペラの主席フルーティストに着任するほどの名手だった彼は、ベームと同じように楽器の研究にも努力を惜しみませんでした。

自作の楽器による自作のフルート曲を演奏し、その優れた技巧を発揮していたようですが、この全部で15曲あるグラン・ソロはそういったものと思われます。

しかし彼は旧式のフルートの音色を好み、ベーム式に対しての理解者ではなかったようで、音楽院への導入にも反対したそうです。

Copyright(c)2006 Nahoko Fujii All Rights Reserved.