サン=サーンス ロマンス

サン=サーンス(1835〜1921)は小さい頃から非常に音感がよく、二歳半でピアノを習い始めると三歳で作曲を始めるほどでした。

多作家で、室内楽や協奏曲などすべてのジャンルにその作品を残しています。

また楽譜の校訂や音楽評論の他、古代ローマ劇場の装飾やポンペイ・ナポリの壁画に描かれた楽器に関する出版もしたりと、幅広い視野を持つ教養人でした。

1874年に作曲されたこの曲は本来フルートとオーケストラの為に書かれており、彼は独奏楽器とオーケストラという組み合わせの作品を数曲残しています。

穏やかで甘い雰囲気の曲ですが、愛情深い情熱的な彼の性格を思わせる部分が垣間見られ、この曲の輝きを増しているようです。

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