デュルフレ 前奏曲・レシタティフとバリエーション 作品3

デュルフレ(1902〜1986)は幼少の頃から聖歌隊の学校で音楽教育を受けていました。

伝統的な聖歌が彼の作品の基盤となっているせいか、その代表作にはレクイエムなどの宗教曲や、教会のためのオルガン曲が多く見られます。

また、オルガニストとしても欧米に演奏旅行するなど活躍しました。

この曲は前奏曲・レシタティフ・バリエーションとも続いてひとつの曲のように書かれていますが、テーマからバリエーションの自然な移り変わりやオルガン音楽を思わせるような充実したピアノパートなど、隅々まで工夫をこらされた美しい作品となっています。

フランスの音楽出版社デュランの創立者の息子で、自身も音楽家であるジャック・デュランへの思い出、として作曲されています。

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