メシアン 黒つぐみ

作曲家・オルガニスト・教育者・鳥類学者。メシアン(1908〜1992)はさまざまな方面にその才能をあらわしました。

詩人の母とシェークスピアの翻訳で知られた英語教師の地h氏を持つ彼は、自然の中で感受性豊かに育ち、独学でピアノや作曲の勉強をはじめました。

民族音楽や宗教音楽を熱心に研究した彼はまた鳥の鳴き声にも興味を示し、録音して採譜するなど自身の音楽に積極的に取り入れました。

彼の音楽はカトリック信仰・愛・自然美を柱とし、新しい旋法を生み出し、民族音楽のリズムを研究し生かしています。

この「黒つぐみ」は1951年にパリ音楽院卒業試験の課題曲として作曲されました。

フルートのソロの部分や、ピアノとの模倣、また違うリズムによるアンサンブルなど、さまざまな環境におかれる鳥たちの様子が描かれています。

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