イベール 小品

イベール(1890〜1962)がフランスの作曲家の最大の登竜門とされるローマ大賞を獲得したのは彼が29歳のときでした。

作曲を学び始めたのは20歳になってからと、歴代の作曲家としてはかなり遅いスタートだったにもかかわらず、受賞後の彼の人生は周りからも認められ、仕事にも恵まれ非常に安定した生涯に見受けられます。

世界大戦に出征しながら意欲的に作曲活動をし、独自の世界、フランスのエスプリただよう色彩豊かでかつ民族色のある音楽を生み出しています。

また、1943年にフルート協奏曲を作曲して以来意欲的に管楽器のための作品を書いており、この曲の他にもフルート・ヴァイオリン・チェンバロまたはハープという珍しい編成のための曲なども残しています。

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