今日「音楽の父」として知られるように、100曲以上の交響曲などを残したオーストリアの作曲家ヨーゼフ・ハイドン(1732〜1809)は宮廷付の作曲家としてエステルハージ候に仕えていました。
彼によって確立され後にモーツァルトやベートーヴェンに受け継がれた「ソナタ形式」は古典派の特徴的な様式となっています。
この曲が作られた1790年に30年近く仕えた候が亡くなり、宮廷を離れ始めて彼は自由な作曲家として活躍しています。
イギリスの演奏会で大成功を収めるなど比較的恵まれた生涯だったようです。
この曲は「フルートまたはヴァイオリンとチェロの伴奏を伴ったピアノソナタ」というように、ピアノがこの曲の流れ全体を司っています。
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