ダマーズ 演奏会用ソナタ

パリ・エコール・ノルマルの学長を務める現在も精力的に活動を続けているミシェル・ダマーズ(1928〜)は、15歳でパリ音楽院を卒業するという早熟の天才でした。

この曲はプレリュード(前奏曲)から始まりリゴードンやジーグなどいくつかの舞曲を組み合わせる17世紀に多い形式をとっています。

フルートとピアノの他に任意のチェロを伴う音楽として書かれているのも「通奏低音」の面影が見られ、現代に生きながら非前衛的で、かつ様々な転調など独自の作風を持っています。

「新しさよりも誠実さ」を追求した彼の作品は、フランス音楽の伝統とつながった音楽といえます。

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