ルクレール フルートとチェロ・通奏低音のためのソナタ

フランス国王ルイ15世の王室付き音楽教師であったルクレール(1697〜1764)はバレエ教師としても活躍し、またレース編みなどを得意とした変り種でした。

彼は絶対王政の崩壊に伴って、活動の場を宮廷だけでなく貴族や市民へと広げていくためにパリで始まった公開演奏会「コンセール・スピリチュエル」にヴァイオリニストとして参加し、フルーティストのミシェル・ブラヴェ(1700〜1768)と親しくなります。

彼をイメージしたと思われるこの曲は、イタリアのソナタの様式とフランスの様式をバランスよく結合させ独自の作風を作り上げた彼の作品らしく、自由でのびのびとした雰囲気と踊りの音楽のような軽やかな響きに仕上がっています。

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