ヴィドール 組曲

オルガン建造職人の家系に生まれたヴィドール(1844〜1937)は父からの手ほどきでオルガンを学び、ベルギー留学後オルガン製造家アリスティード・カヴァイエ=コル(1811〜1899)の推薦によりオルガニストや音楽院教授としてリヨン、パリで活躍しバッハなどドイツの歴史的な音楽をぱりに紹介しました。

また、様々な国の様式を取り入れ音色や音響を豊かにした画期的なコルのオルガンで、オルガンの独奏による「オルガン交響曲」というジャンルを生み出しました。

この曲は彼と同じパリ音楽院で教授であり、やはりそれまで忘れられていたヘンデル、バッハ、モーツァルト、シューベルトなどの作品を復活させたフルーティスト、ポール・タファネル(1844〜1908)に捧げられており、オルガン音楽を彷彿させる重厚な作品となっています。

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