ガブリエル・フォーレ(1845〜1924)はフランス近代音楽の成立に貢献した、ベル・エポック(フランスで文化・経済が繁栄した「よき時代」)を代表する作曲家です。

この曲は、当時作曲科の教授を勤めていたパリ国立音楽院の学内のコンクール用作品として1898年に作曲されました。

ファンタジーという言葉は、児童文学や映画の世界では空想的・幻想的で存在しそうもない人物や世界、起こりそうにもない出来事を描くもののことをいいますが、音楽においては、時代によって内容が異なってきますが主として「形式にとらわれず自由に楽想を展開させて作曲されたもの」をいいます。特にフォーレの時代では表題的、夢想・幻想的な性格を持つ小品が主な特徴となっています。

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