フルーティストたちへの音楽

音楽と文学の関わりには「言葉」に対して音符を組み立てていくオペラや歌曲のようなものから、交響詩のように、物語や詩などに対しての作曲家のイメージから作られる作品などがたくさんあり、とても深いつながりがあるように思います。

ヨーロッパでは、貴族などの家に音楽家や作家などが集まる「サロン」という形で作品を楽しみました。

日本では「歌舞音曲」といった楽器の伴奏がついた歌に合せて踊ったり芝居をするという伝統芸能がありますが、同じようにサロンでは作家が新作を発表したり、寸劇やゲームなどをして時を過ごしました。
ソノサロンで生まれた寸劇から詩集ができ、そこに音楽がつけられ完成したのがシューベルトの「美しき水車小屋の娘」という歌曲集です。

いつの時代も世界どこでも、音楽を聴いたり文学に親しんだりする楽しみ、またそれを仲間と共有するよろこびは変わりがないことなのでしょう。

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